未来の小学校でのお話【ベーシックインカム】

BI(ベーシックインカム)が当たり前になった未来の小学校では、先生が21世紀初頭の日本について話していました。

「怖いインフルエンザが流行しても、この時代の日本人はぎゅうぎゅう詰めの電車で通勤し続け、多くが病に倒れました」

子どもたちが聞きます

「どうしてみんなで仕事を休もうって言わなかったの?」

先生は答えました

「働くことでしか生きる価値を証明できないと信じ、休むのを恥だと感じていたんだよ」

子どもたちはいいました

「この時代の人たちはかわいそうだね」

先生は答えました

「そうだね、今の私たちから見ると、この時代の人たちは本当に大変だったと思う。でも、かわいそうと感じるだけではなくて、彼らがどうしてそうするしかなかったのかを理解することが大事なんだよ」

「当時の人たちは、自分たちの家族を守るため、社会の期待に応えるため、一生懸命に頑張っていたんだよ。それが当たり前で、ほかの選択肢がないと思っていたんだ」

「でも、そうやって働くことでしか生きられない社会の仕組みを変えようと声を上げた人たちもいたんだ。その努力があったからこそ、今の私たちは安心して生きられる世界を手に入れられたんだよ」

「だから、かわいそうと感じたら、当時の人たちに感謝して、どうすればもっとみんなが幸せになれるかを考えるのが、私たちの役目だと思うんだ」

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